【 ルアーナ・スペンサー
殺人未遂の罪で逮捕する。
直ちに宮殿の裁判所まで出頭するように。】
何がなんだかわからなかった。
殺人未遂?
それでも恐怖で震え上がる体をどうにか落ち着かせて、
宮殿へ行ったのだった。
そして、私はある考えが浮かんだ。
そうか、スペンサー家の一人でも残っているのが、
もしかしたら王族は気に入らないのだと。
そして、あの時の女性も遣われた人なのだと。
そこからは、地獄のような取調べが始まり、
嘘の証拠で私を大罪人に仕立てあげ、
最終的な裁判では、死刑が求刑された。
お母様と同じ運命をたどるのだと確信した。