「なぁ、倫。聞いてる?」

「き、聞いてる聞いてる!」

また沈黙。
でも、それは…
さっきと違った沈黙で、全然自然だった。
その沈黙を打ち消すかのように、貴也さんは、


「逢いたい」


と言った。

その瞬間、あたしは今まで味わったことのないような刺激がカラダ中を駆け巡った。


あたしも貴也さんに逢いたい。


ただ…
ただ……
『触れてほしい』
ってカラダが訴えていた。

だから

「あたしも、今すぐ逢いたい」 

ホントは、ずっと逢いたかったの―…