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乱れた制服を調えていると、武はそっとあたしを後ろから抱きしめてきた。

「どうしたの?」

「今日もよかった、お前の中」

ゾクッ

耳元に武の熱い吐息がかかって、
吐き出したばかりの性欲もまたわきあがってしまいそうなくらい・・・

感じてしまう。

「やめて、武・・・」

「なぁ」

「何・・・?」

「今日、お前ん家行ってもいい?」

「え・・・?」

あたしがうつむくと、武は何かを感じ取ったかのように

「あ、わり。今日予定あったわ」

と言った。

「そう・・・じゃ、あたし帰るね」

「おう。明日な」

「ん、バイ」

ドアに手をかけて立ち上がろうとした瞬間、



「行くなよ」



さびしげにこぼす武の声がした。



「・・・ごめん」



あたしは一言つぶやくと

ガチャンッ
真っ暗になった廊下に飛び出した―・・・