「武?!」

「バカか、お前は…」
はぁ、大きくため息をつく武に、

「本気だったのに」
はぁ、同様にため息をこぼしたあたし。

そんなあたしを横目でシラッと見て、直後武は意地悪い笑みを浮かべて言った。

「じゃあ」

「なによ?」

「お前もさ、男に養ってもらわないでキャバでも風俗でもやって働けば?いつまで他人の家庭壊せば気が済むわけ?」



…!!


もっともだと思った。
だけど、認めたくなくて。
正論を言ったはずの武を思い切り睨みつけても、武は何もなかったかのようにさっきの続きをまた弾き始めた。