嬉しいなっ。
今日のご飯何にしよう?
貴也さんの好きなものにしよう。
考えれば考えるほど楽しくてしょうがない。

それなのに、そんな気持ちをぶち壊す空気がする。
あたしの背後から!

「よーっす」

「…」

来た、ヤツが。

「おい、倫?聞こえてんだろ?挨拶しろや」

挑発しているような口調の男は、あたしの肩を掴んでこようとするが、あたしはスルリと身をかわす。
そこに、武の隣にいた麻里は

「武がうっさいからでしょ?おはよ、倫」

うまくフォローを入れてくれた。

「おはよ、麻里…武」

「…くそっ」