「いってきます」

「いってらっしゃい」

結局、学校の近くまで降ろしてもらっちゃった。

「またね?」

次いつ会えるの?なんて聞きたいけど聞けない。
うざいって思われたくないし。
だから、バイバイじゃなく…あえてのまたね。

すると
「夕方には家にいるから」

「え?」

貴也さんの何気ない一言。
今夜も一緒にいれるの?

「ダメ?って、倫には拒否権ないけどな」

「ううん、すっごいうれしい!」

「んじゃ、学校早く帰ってこいよ?」

「うん!」