7時になると、自然と目が覚めるあたし。

「うわ、6時半。早く起きちゃった…」

ま、いっか。
貴也さんのために朝ごはん作ろう。
隣には、可愛い寝顔で眠る貴也さん。
思わず顔がほころぶ。

「おはよ」

眠っているけれど、聞こえてるはず。
そんな気がする。

そそくさと制服に着替えて、貴也さんのためにトーストを焼く。
そして、ベーコンエッグとコンソメスープ、付け合せにツナサラダ。

「うーん、完璧!」

ガタン

「おはよー」
「おはよ、貴也さん」

眠そうにバスローブ姿のままリビングにやってきた彼。
今日もやっぱり可愛いなあ。
なんて、年上を前にして思ってしまう。
これも母性本能ってヤツなんだろうか?