午前2時

目を開ければ隣で貴也さんが静かに眠っていて、少し嬉しくなった。
よかった、まだ帰ってない。
あたしがそっと貴也さんの髪を撫ぜてみると小さく抵抗する。

普段はあんな大人なのに、今は子供みたい…

小さく笑って、それからため息をついた。

どうしよう。
全然眠れない。

何度寝ようとしても、
目を瞑っても、
羊を1452匹数えてみても眠れなかった。

お風呂でも入ろうかなぁ…

「よしっ」

小さく気合を入れて、貴也さんを起こさないようにゆっくりベッドから出て、ピンクのバスローブを羽織って音を立てないように静かにバスルームに向かう。