「だれ?」



「え?」



「君の名前」



「あっ私凪紗! 貴方は?」



「俺は海里」



今思えば、この時海里に一目惚れしたんだと思う。




「えっと海里くん?」



「海里でいいよ」



「なら、私も凪紗って呼んで!」



「分かった」



そう言って海里はまた海に目を戻した。