「ねぇ。海里」



「ん?」




「いつもさ、私の方が先に帰ってるけど海里はいつ帰ってるの?」




少しの沈黙の後。



「凪紗が帰った後にすぐに帰ってるよ」




「そっかぁ! 変なこと聞いてごめんね?」




「それくらい別にいいよ」




海里はまたクシャっと笑う。
その笑顔を見るとホッとする。





「そいえばね、今夏だし夏らしいこと一緒にしない?」




「なにするの?」




「それはねー」




と言いながら海に近づき思いっきり海里に水をかけた。