大学の入り口でパンフレットを貰う。
パッと開いてみると、たくさんの小さな文字が所狭しと並んでいて、私たちに「来て来て」とアピールしてくる。
「ねーねーどこ行く?」
そう聞くと、理仁が「ん?」と私の手元を覗き込んできた。
不意打ちの近さに飲んだコーヒーを戻しそうになった。
「んー、研究棟行って論文の続きしたい」
またそんな事言う。
「うそだよ」と言って笑う。
多分本心。
「俺たちも展示すれば良かったねー」
理仁が伸びをしながら言った。
「ミジンコの?」
「そーそー、ミジンコ光らせて、『わー、きれー』って」
私は思わず鼻で笑ってしまった。
だけど理仁は「キレイなんだけどなー」と言って引かなかった。
結局、二足歩行のロボットを操縦したり、プログラミングで音楽演奏したり、似顔絵を描いてもらったりして適当に時間を潰した。
あいはらまさのぶのステージのことはすっかり忘れていた。
パッと開いてみると、たくさんの小さな文字が所狭しと並んでいて、私たちに「来て来て」とアピールしてくる。
「ねーねーどこ行く?」
そう聞くと、理仁が「ん?」と私の手元を覗き込んできた。
不意打ちの近さに飲んだコーヒーを戻しそうになった。
「んー、研究棟行って論文の続きしたい」
またそんな事言う。
「うそだよ」と言って笑う。
多分本心。
「俺たちも展示すれば良かったねー」
理仁が伸びをしながら言った。
「ミジンコの?」
「そーそー、ミジンコ光らせて、『わー、きれー』って」
私は思わず鼻で笑ってしまった。
だけど理仁は「キレイなんだけどなー」と言って引かなかった。
結局、二足歩行のロボットを操縦したり、プログラミングで音楽演奏したり、似顔絵を描いてもらったりして適当に時間を潰した。
あいはらまさのぶのステージのことはすっかり忘れていた。