「それと、辛くなったらいつでも僕に言って。話を聴くくらいならできるから!」

潤がそう言うと、静香は「うん」と頷き目元に手を当てる。

人に話すことで、心に抱えているものが少し軽くなったり、勇気が出ることがある。それが大きな一歩となり、心が壊れるのを防ぐことになる。

静香の目の前にある壁はまだまだきっとたくさんある。しかし、潤も共にサポートできたらと思いながら静香を見つめた。

「ありがとう」

そう言った静香は、心からの笑顔を見せてくれた。