痛い視線を感じながら、お弁当を食べすすめる。



「みんなは……普段から食堂で食べてるの?」



こんな注目を浴びながら毎日食べてるのかなと思い、そう聞いてみると、響くんが頷いた。



「俺と蛍はな。こいつは知らんわ」

「俺は生徒会の人と食べることが多いかな。ちなみに、生徒会役員は指定の場所に食事を届けてもらえるんだ」



そ、そんなシステムまで……。



「す、すごいね……」

「つーか、俺らサボることのほうが多いし、あんま教室おらんからな」



そういえば、さっきそんなこと言ってたような……。



「そっか……」

「なんや、さみしいん?」

「うん……」



蛍くんには若干嫌われていそうだけど、優しい響くんがいないのは率直に寂しい。

本当に失礼だけど、陸くんは少し怖いから、今は響くんに全信頼を寄せていた。



「……えらい素直やな」