復讐劇があって三日。
俺はあれからずっとからかわれてきた。
延々と「手つなご…」
とか言われて、俺はいちいち真っ赤になっていた。
隣に居る森松は嘘とも言わずずっとニヤニヤしてるし。

そんなのが今日もくるのか、と待ちかまえ朝教室に入ると自分の机の上に腰を下ろし、イスに足を乗っけて前崎と話している森松が俺に気づき、満面の笑みで手を振ってきた。
「あ、森崎ー!おっはよー」
「おいっす…」

俺は荷物を後ろの方に置き、席についた。
「遅かったねぇ~」
「色々あってね。」
「ん?夜の事情?」

ニヤニヤしながら、聞く森松に対し俺は、頭を軽く、一発ペチンと殴ってやった
「~!!なにすんのよ!」
「夜の事情なんてあるか。俺はまだやったことも-…」
そこまで言いかけた時、目の前にある人物の姿が現れた。
「「あ」」

「二人とも?痴話げんかなら外でやりなさいっ!」
「ちっ…///」
痴話げんかと聞いて真っ赤になる森松。
「痴話げんかって俺とこいつは付き合ってもねぇよ!」
「ほーう、朝から男子じゃなくまっさきに挨拶するのにか?」
「…それはー」
確かに、それは言い返せない
今日の俺は男子の誰にも挨拶せず真っ先に森松に挨拶しにきた。
席にくれば前と後ろに奴ら…いるし。

「やっぱ付き合ってんだろ、お前等
 初日か仲良かったもんなあ」
「「付き合ってません!」」
二人の声がハモる。
顔を真っ赤にした森松がこっちを見て、真似すんな!とでも言いかけるような目をしている。
真っ赤になったあいつの姿をみて、俺も思わず真っ赤に。
「…~っ///(くっそ、可愛いじゃん」

「ほれ、こいつらの反応みてみ。
 付き合ってるだろ、どうみても。」

先生がそう言って、俺等は反対方向を見た。
二人とも顔が真っ赤のままで。
すると、俺の前の席の野澤が先生の腰のとこをたたき
「…せんせ、こいつら、付き合って、ない」
「へ?」
「本当、こいつら付き合ってないですよ」

後ろの席の、矢原までもが言い出した。