数日後、二人でどの委員会にするかどうか話していた。
「あたしは視聴覚かな。」
「嘘っ、俺学芸になろうかなと…」
「一緒じゃなくてもよくない?
 付き合ってるわけでもないし」
はははっ、と笑うと、彼女は前を向き先生の話を聞き始めた
確かにそうだが、俺的には一緒の委員会がよかった。
好きとかじゃなくて、仲いい奴が一緒のがいいじゃん?
「付き合ってる、ね」

「はっ?」
俺がボソッと言うと、聞こえていたらしく、森松は顔を真っ赤にしてこっちを見た
こんな可愛いあいつの反応、初めて見た
「くっ…っ…はは…」
「何?そんな笑うことないでしょ!」
「付き合ってるで…そんな…ははっ…」

俺は机をバンバンたたきながら、爆笑していた
付き合ってる の一言でここまで真っ赤になるやつ初めてみた
付き合ってないって言ったのはあいつなのに。

「うるさいなぁ」
「おまっ…かわいっ…」
「なっ…!」
それでいっそう真っ赤になる。
そして違う方を向く彼女。
本当弄りがいがある。


もちろん、委員会は二人とも希望通りにきまった。
弄った後森松は俯せ、俺は大爆笑。




―この時は"復讐"なんて考えていなかった。