「るいるいと何かあった?」


「えっ……何も、ないよ?」


「ほんと〜?」


疑ったような顔で
私の顔をまじまじと見る健吾くん



「ほ、ほんとだよ!ごめんね?心配かけて──」



そう言いながら健吾くんから目を逸らした瞬間──




顎に何か感触が──


そう理解した時には
私の顔は健吾くんの顔に向けられていた





……


……


……へ( ・∇・)??





「目逸らさないで、聞いて?」


健吾くんはそう言うと
私の顎に触れていた親指と人差し指を
何事もなかったかのようにそっと離した




「類に何かされたら、真っ先に俺に言って?」


さっきまでのふざけた感じと違って
まっすぐに私の目を見ながら真剣な表情の健吾くん