類が手に持っていたのは
私が前からみたいって言っていた恋愛映画だった



「いつ借りてきてくれたの!?」


映画館で上映していた時は
行きたくても忙しくてなかなか行けなくて
上映が終わった後でも超みたかった映画だったから
少し興奮気味に類に聞く私



「泊まりに来た初日の夜
 美羽が風呂入ってる間に借りてきた♪」


「類ってこんなできる男だっけ??」


「……うるせーよ//」


「ありがとう♡……でも明日、雨振るかもね?」


「そんな事言うなら返してくるわ」


「嘘嘘!ごめんって!!」











そんな他愛もないやり取りをした後
私達はベッドを背に隣に並んで一緒にDVDをみた





恋愛ものなんて絶対みない人なのに
私がキャーキャー騒いでる時は笑ったり
私が泣いたら静かになったり




類なりの私に対しての優しさを実感できた時間だった──