「ごめんごめんᴡ機嫌直してよ?
 ……あー、美羽ってほんと可愛いな♡」


笑いすぎたのか、笑いながら片手で涙を拭う類




……か、かわっ……!?


バカにした後に、次は"可愛い"!!?



この悪魔男!!!//怒






私は「類なんかもう知らない!」と言って
机の上に置いてあるスクールバッグと
その上に畳んである制服を手に取って


何も言わないで立っている類を無視して
ドアの方へ━━






「ちょ、待てって!」


ドアの取っ手に手をかけようとした時
類が後ろから私の腕を掴んで
自分の方へと引き寄せた




「……離してよ、私、帰る!」


ドアの方に体を向けたまま
類の方を見ないで言う私