桃に静かに言い聞かせる。

「何を、するの…?」

「それはまだ言えない。直に分かる。

だから桃、もう私のことを庇っちゃだめだよ。

私のことは敵だと思いなさい。いい?」

桃はいやいやと、首を振る。

「やだよっ…、紗夜姉ちゃん…っ」

「柚原 桃。私は、あんたのお姉ちゃんじゃないよ」