☆☆☆
大夢の部屋でお菓子を広げて先生の家を監視する。
なんだか僕は探偵になった気分になってくる。
だけど実際はそんなにいいものじゃない。
梨乃を助けるという最大の目的を忘れないように、自分自身を叱咤する。
「全然動かねぇなぁ」
昼が過ぎたくらいで啓治が口を尖らせて呟く。
「先生って友達いさなそうじゃん。きっと休日は暇なんだよ」
大夢がそう言って声を上げて笑った。
2人はさっきから漫画を読んだりゲームをしたりして時間をつぶしている。
僕にも漫画が渡されたけれど、いちページも開いていなかった。
読んでいる間に先生が動くかもしれないからだ。
「そういえば、啓治はどこであんなゲームを買ったんだ?」
不思議なゲームのことを思い出して聞けば「拾った」と、返事が戻ってきた。
僕は思わず先生の屋敷から目を離して「拾った?」と、聞き返した。
「あぁ」
「買ったって言ってなかったか?」
大夢が漫画から目を上げて言う。
「そりゃあ、教室にいたからな。実際には拾ったんだ。コンビニのごみ箱の横に落ちてた」
ゲームソフトを落とすなんてことはあまりないだろうから、実際には捨てていかれたものだったのかもしれない。
ごみ箱に入らなくて、横に置いていったのかも。
大夢の部屋でお菓子を広げて先生の家を監視する。
なんだか僕は探偵になった気分になってくる。
だけど実際はそんなにいいものじゃない。
梨乃を助けるという最大の目的を忘れないように、自分自身を叱咤する。
「全然動かねぇなぁ」
昼が過ぎたくらいで啓治が口を尖らせて呟く。
「先生って友達いさなそうじゃん。きっと休日は暇なんだよ」
大夢がそう言って声を上げて笑った。
2人はさっきから漫画を読んだりゲームをしたりして時間をつぶしている。
僕にも漫画が渡されたけれど、いちページも開いていなかった。
読んでいる間に先生が動くかもしれないからだ。
「そういえば、啓治はどこであんなゲームを買ったんだ?」
不思議なゲームのことを思い出して聞けば「拾った」と、返事が戻ってきた。
僕は思わず先生の屋敷から目を離して「拾った?」と、聞き返した。
「あぁ」
「買ったって言ってなかったか?」
大夢が漫画から目を上げて言う。
「そりゃあ、教室にいたからな。実際には拾ったんだ。コンビニのごみ箱の横に落ちてた」
ゲームソフトを落とすなんてことはあまりないだろうから、実際には捨てていかれたものだったのかもしれない。
ごみ箱に入らなくて、横に置いていったのかも。