俺は左右に首を振り、その考えをかき消した。


そんなはずない。


千紗に限って事件に巻き込まれるなんてこと……!


「そうですか……」


「だから、久典君は安心して学校に行きなさい」


そう言われ、俺はうなだれて歩き出したのだった。