でも、結弦の家のお父さん…歩夢(あゆむ)さんは大手企業に務めているものの、家には帰ってきている。


さすがに迷惑になるのでは…と思ってしまう。


「そんなことないわよ…!むしろ、雫ちゃんが泊まってくれて嬉しいわ…!」


「うんうん!僕も嬉しい…!ねぇ雫、泊まっていきなよ!」


ずいずいっと2人に迫られ、もう断るなんて出来なくなってしまった。


…しょうがないか。


「…すみません、一晩お世話になります」


「うふふっ、そんなかしこまらないで!私たちの仲でしょう?」


あぁ…この後どうなるか、簡単に想像ついてしまう。