「え…あ、うん」


…なんか、結弦が嬉しそう。


それに、いつもより口角が上がってる。


とりあえず、リビングに行って結月さんに挨拶してから帰ろう。


結弦の後に続いて、階段を下りる。


「母さん、雫連れてきた〜。ご飯にしよ」


「えぇ、そうね。雫ちゃん、座って?」


結月さんが言っていることがわからず、頭がはてなマークいっぱいになる。


「……?いや、私は家に…」


「さっきね、泉ちゃんからメッセージがあってね」


泉ちゃん、というのは私のお母さんのこと。