「ありがとうっ、雫!」


「ううん、結弦が頑張ったからだよ。それに、まだ応用問題は難しそうだし。だから、もうちょっと頑張って」


「はーい!じゃあ、今日は終わりでいいよね?」


時計を見ると、7時を回っていた。


「明日もあるし、今日は終わりにしようか」


「うん!じゃあ、雫ちょっと待っててね!」


「へ…?」


待っててって…どういうこと?


それだけ言い残して、部屋を出ていった。


それから5分ほど経った頃、部屋のドアが開いて、結弦が帰ってきた。


「よし、雫もリビング行こ!」