千夏はいつも誘ってくれたりするけど、大体結弦との時間に割いてしまう。


私も千夏との時間を過ごしたいけど、どうしようも出来ない。


「また明日ね、雫ちゃん!」


「うん、また明日」


千夏に手を振り返し、教室から出ていった後に結弦に話しかける。


「…結弦、明日だけ自分で勉強してくれない?」


「……青木と一緒にカフェに行くの?」


目を潤ませて言うからずるい。


そんな言い方されたら、「うん」なんて言えない。


「…今の話なし。ちゃんと結弦の勉強見るよ」


「ほんと?ありがとう雫っ!」