「はぁ〜!やっと学校終わった〜!」


隣でぐんと背伸びをする結弦は、そそくさと帰りの支度をし始める。


…私も支度しよう。


今日から結弦の勉強を見なくちゃいけないし、寄り道できないな。


そんなことを考えていると、千夏がこちらにやってきた。


「雫ちゃんっ!今日ね、駅前に新しいカフェが出来たらしいの!だから、雫ちゃんと一緒に行きたいなぁって思ったんだけど…」


「…ごめん。今日から、結弦の勉強見なくちゃいけないから…」


「そっか〜。残念だけど、仕方ないね。また今度誘うね!」