成績も優秀らしく、先生たちからも好かれる優等生だ。
「あ…だ、大丈夫。ありがとう」
優しい人だってことは分かりきってるはずなのに、まだ自然に会話することが出来ない。
人見知りを拗らせてしまうとここまで来てしまう。
直さなくちゃいけないとわかってはいるけど、そんな簡単に上手くいくはずもなく。
「…もしかして、あのままの方が良かったかな?」
「…え?」
「いや、少し残念そうにみえたから」
こうやって、誤解を与えてしまう
「…違うの、ただ…。迷惑かけちゃったかなって…」
まだ文句を言っている結弦の横でそう言うと、ニコリと笑って。