「よー光井ー」


また声がする


その声は


湯山だった


「あたしが居なくて寂しい?」


「んなわけねーだろ」


「強がんなってー!」


湯山はいつもこんな感じでダル絡みをしてきた
最初はこの絡みもうざかったけど

湯山の秘密を知った時、こんなどうしようもない悩みを抱えても人に気付かれないようにいつも通り接してたんだと考えると

湯山は本当に人として頼もしく思える