「お前らは却下だ」


「え!?」


一斉に手を上げた男たちは何故か悲しそうな顔をする


「お前らがクラス委員という大事な役割を任せる器ではないと言っているんだ」


ついにキッパリと言ったな!!


それを聞いた男子は泣いているようにも見えた


「仕方ない、こうなったらくじで決めよう」


と先生はみんなに背中を見せるように後ろを向く


「せ、先生?くじ引きなんてそんな時間はないです!
一人一人紙に名前を書いて箱に入れてなんてやってたらHRの時間も終わってしまいますよ!?」


と入学式の時に机に果物ナイフを刺された友田が抵抗するように先生に訴える


こいつもクラス委員に立候補してたやつの1人だ


「安心しろ、その必要は無い」


先生は後ろを向いたまま



【シュンッ!!!】


【クルクルクルクルクル!!!】


先生はまた果物ナイフを投げるとそれが教室中を飛び回り


【フワンッ!フワンッ!フワンッ!】


ナイフが高く舞い上がり


【シュパーーン!!!!】



「ひ、ひぃー!!!!」


北谷の机に突き刺さる