母さんがドアを開けると
「やっほー!ふーママ!」
「あーら!ひまちゃんおはよー!」
来たか……
幼なじみの名前は戸塚ひまわり【トツカヒマワリ】
何故こいつが俺の家に来るかというと
まあ理由はただ一つだろうな
「ひまちゃんも朝ごはん食べるでしょ?」
「えー!いいのー!?」
母さんが俺らがいるリビングにひまわりを呼ぶ
「ふーまー!おはよー!」
「朝から声でけーなー」
朝からひまわりのハイテンション挨拶は何回聞いてもうるさい
「ひまちゃんおはよー!」
隣で飯を食っていた俺の妹の雪乃がひまわりに挨拶をした
「おはよー!ゆきのも受験生だねー」
「うん、でも大丈夫、風馬も合格してるから」
「なんで俺基準なんだよ!」
雪乃は1個下の妹で今年受験生になる
生意気だが歳も近いので割と理解し合える仲にはなった
「ひまちゃん制服可愛いね!」
雪乃がひまわりにケータイのカメラを向けると
ひまわりも調子に乗ってポーズを決める
「風馬、ひまちゃんといつ結婚するの?
こんな可愛い子なかなかいないよ?」
母さんがおちょくるように俺に言う
「俺はこいつと結婚する気も付き合う気もねーよ」
と断言する
まあ確かに顔は可愛いとは思うけどな
こいつと一緒にいるとろくな事がないの母さんは知らないんだ!