ひまわり
「あ、そうだ、今年も商店街の夏祭り行くよね?」


ひまわりは子供のような表情でうきうきと聞いてくる


夏祭りか……



雪乃
「あ、ひまちゃんごめん、今年は中学最後だからさ
友達とお祭り行くことになったの」


雪乃が申し訳なさそうにひまわりに言う


雪乃が行かないのはまずいぞ?


ひまわり
「あーそっかーそれは仕方ないよね
ふーまは?」


風馬
「……!」ギクッ


ひまわり
「???」


そういえばひまわりが誘ってきて断る理由を考えてなかったな


風馬
「あ、あれだ!父さんの仕事手伝うことになってんだ!」


俺はとっさに嘘をついた



あれ?


ひまわり
「えー?ふーパパ忙しいんだねー」


風馬
「そうなんだよー悪いな」


ひまわり
「じゃあしょうがないか〜
今年は諦めようかなー」



ひまわりはなんとか諦めてくれた


そんな俺はどこか罪悪感を感じている


なんで、ひまわりに嘘ついたんだろう