しずく
「…………」



俺は手島の髪にコテを通す


うん、やはり俺が見込んだ通りいい髪質だ


勝手にツヤが出てくれるしまとまりもいい


しかしどうしても重たくなりやすいってところがデメリットだけどそんなに気にするところじゃないな


しずく
「ねえ、まじまじと見ないでくれる?」


風馬
「あーごめんごめん」


いやーついつい見ちゃうんだよなー


俺が見た中では水瀬の次くらいに綺麗な髪だ


しずく
「私の髪ってそんなにいい髪なの?」


手島が自ら聞いてくる


だから俺は答える


風馬
「当たり前だろー?手島の髪は綺麗だもん」


しずく
「……!?」


まあそんなこと言うと怒られるんだけどね


と思ったが意外にも手島は大人しい


しずく
「あ、ありがと」


とお礼まで言う


なんか急に素直だな


でも俺も言いたいことは言うぞ


風馬
「俺は好きだぞ?手島の髪」

しずく
「………」カァァァーー



手島は一瞬黙る


あれ?もしかして怒られる?



しずく
「さ、さっさとセットしてよ!」


風馬
「あーごめん」



俺は言われた通りセットをする



風馬
「ほれ、どう?」


しずく
「……凄い」


風馬
「だろー?手島に似合ってるぜ?可愛い」


しずく
「か、かわ!?」


風馬
「ん?」


しずく
「私!部屋戻るから!ありがと!」


手島は急いで部屋に戻って行った


なんだ?