チュンチュン チュンチュン…



―朝だ。 いつもの朝。



この何気ない毎日が過去の思い出となってしまうなんて、



このとき私は思ってもいなかった...


…ひとまず一回へ降りる。



私の部屋は2階。


そして、リビングは1階。



トーストのいい香りがする。



「おはよう。」



私は、家ではあまり話さない方だった。



「トーストあるからジャム塗って食べなさい」



「はい。」



―ここでちょっと自己紹介。



私は、飛空。



「飛空」と書いて、ひかると読む。



恋愛の経験は…無し。


我ながら「情けない」と笑ってしまう。



私は考え事をしながら何かをすることが多い。


今日は何を着ていこうかな―…


今日は何を使用かな―…




そして、



―今日こそは恋をしようかな―