路地裏に連れてこられた私。

怖くて体が震える。


祐樹先輩……。

どこにいるの……。

助けて。


男2人は私の腕をロープで縛り上げた。

なんで、ロープなんか持っているの。



「絶対騒ぐなよ。騒いだら、分かっているよな?」



騒ぐもなにも、恐怖で声が出ないよ……。

涙を浮かべる私に、満足そうな男たち。

なんで、こんな目にあうんだろう……。



「頼まれて、コイツを襲ってみたけど、アリかもな」

「顔もまぁまぁ、だ」



男たちがにやり、口角を上げる。


……頼まれて?

コイツを襲ってみた?


男たちの言葉が引っかかった。

誰かに頼まれて、私を襲ったってこと?

なんで。

理由が分からない。



「じゃあ、早速、襲ってやるか」

「襲ってほしそうな顔しているもんな」



首を思い切り横に振る私。

男たちへの拒絶感が私を襲う。

私の制服のワイシャツに手をかける男。

腕を縛られているから、抵抗することも出来ない。