日向
「総長！柊がいません！」
っなんだと!？
武道館を見渡すと、柊の姿はなかった。
翔悟
「クッソ……！なにがしたいんだよ！」
蒼馬
「とにかくここを出るのが最優先だ！」
俺
「そうだな！」
俺は七聖を抱き上げたまま走った。
会場を出ると、長い廊下に出て。
こっからが長いんだよ……。
──ガシャーンっ！
え………？
いきなり窓ガラスが割れて、俺の方に破片が飛んできた。
「総長！柊がいません！」
っなんだと!？
武道館を見渡すと、柊の姿はなかった。
翔悟
「クッソ……！なにがしたいんだよ！」
蒼馬
「とにかくここを出るのが最優先だ！」
俺
「そうだな！」
俺は七聖を抱き上げたまま走った。
会場を出ると、長い廊下に出て。
こっからが長いんだよ……。
──ガシャーンっ！
え………？
いきなり窓ガラスが割れて、俺の方に破片が飛んできた。
ヤバいっ……！
背を向けるも、破片が首とかに刺さった。
っ……。
俺
「七聖……っ！」
七聖を見ると、右目に破片が刺さってた。
文也
「まずい！急ぐぞ優心！」
優心
「お、おう……！」
七聖……っ！
頼む、死なないでくれ……………っ。
家に戻って、奥の部屋で医者が七聖を看てる。
文也
「マズイな……予想以上に事がやばい」
背を向けるも、破片が首とかに刺さった。
っ……。
俺
「七聖……っ！」
七聖を見ると、右目に破片が刺さってた。
文也
「まずい！急ぐぞ優心！」
優心
「お、おう……！」
七聖……っ！
頼む、死なないでくれ……………っ。
家に戻って、奥の部屋で医者が七聖を看てる。
文也
「マズイな……予想以上に事がやばい」
七聖……。
俺
「俺は……七聖を信じてる」
しばらくして、医者が出てきた。
俺
「先生！七聖は大丈夫ですか!？」
医者は目を伏せて、
「申し上げにくいのですが………帝七聖さんですが………………………」
次の言葉に、俺は目を見開いた。
その場が、凍った気がした。
俺
「俺は……七聖を信じてる」
しばらくして、医者が出てきた。
俺
「先生！七聖は大丈夫ですか!？」
医者は目を伏せて、
「申し上げにくいのですが………帝七聖さんですが………………………」
次の言葉に、俺は目を見開いた。
その場が、凍った気がした。
✿七聖side✿
目を開けると、見たことのない景色だった。
え……私、生きてる？
ゆっくり身体を起こした。
どこだろ、ここ……。
私、冷凍庫にいたんじゃ……。
キョロキョロと部屋を見てると、窓ガラスに写ってる私が見えた。
…………え？
右目に包帯を巻かれてる私。
思わず立ち上がってしまい、身体がふらついて棚にぶつかった。
ガタッとした音で気がついたのか、部屋のドアが開いた。
優心
「七聖……」
優心に続いて、みんな入ってくる。
目を開けると、見たことのない景色だった。
え……私、生きてる？
ゆっくり身体を起こした。
どこだろ、ここ……。
私、冷凍庫にいたんじゃ……。
キョロキョロと部屋を見てると、窓ガラスに写ってる私が見えた。
…………え？
右目に包帯を巻かれてる私。
思わず立ち上がってしまい、身体がふらついて棚にぶつかった。
ガタッとした音で気がついたのか、部屋のドアが開いた。
優心
「七聖……」
優心に続いて、みんな入ってくる。
優心はズカズカと私の目の前まで来ると、勢いよく頭を下げた。
え……。
優心
「ごめん……っ！本当に、ごめんっ……！」
私
「ゆ、優心……？」
優心
「守りきれなかった……！俺が、いたのに！そばにいたのにっ……」
ど、どういうこと……？
私
「私……生きてる、の？」
琥太郎
「なに言ってるんだよ。生きてるだろ」
蒼馬
「真藤が七聖を助けたんだよ」
優心が……。
彩香
「七聖……っ、あなたの右目はね、失明してしまったの……！」
え……。
優心
「ごめん……っ！本当に、ごめんっ……！」
私
「ゆ、優心……？」
優心
「守りきれなかった……！俺が、いたのに！そばにいたのにっ……」
ど、どういうこと……？
私
「私……生きてる、の？」
琥太郎
「なに言ってるんだよ。生きてるだろ」
蒼馬
「真藤が七聖を助けたんだよ」
優心が……。
彩香
「七聖……っ、あなたの右目はね、失明してしまったの……！」
……え？
お母さん、今なんて……。
瑠衣
「窓ガラスの破片が刺さったけど、傷が深くてな……」
ってことは……私は今、左目しか見えない。
う、嘘……。
でも、みんなの反応を見る限り、そうだ。
頭がサーッ……と白くなった。
ボスっとベッドに座った。
私
「あ……はははっ、そっかぁ失明かぁ」
あははーと笑った。
顔を上げた優心。
私
「自業自得ってことだよ！右目使えないだけで、左目見えるし！ね！」
お母さん、今なんて……。
瑠衣
「窓ガラスの破片が刺さったけど、傷が深くてな……」
ってことは……私は今、左目しか見えない。
う、嘘……。
でも、みんなの反応を見る限り、そうだ。
頭がサーッ……と白くなった。
ボスっとベッドに座った。
私
「あ……はははっ、そっかぁ失明かぁ」
あははーと笑った。
顔を上げた優心。
私
「自業自得ってことだよ！右目使えないだけで、左目見えるし！ね！」
優心
「っでも……」
優心が、私の肩に触れた。
大丈夫……っ！
私
「ほら！見てよ私の身体！ピンピンしてるし元気だよ！」
優心
「っ……無理すんな！お前、鏡で見ろよその顔を！泣きたいなら、泣けよ！」
優心に言われて、涙がじわっと出てきた。
っ……。
私
「どうすれば、いい……の……」
優心
「え？」
ぎゅっと優心の服を掴んだ。
私
「わかんない……っ。全部、ごちゃごちゃになってわかんないっ……」
「っでも……」
優心が、私の肩に触れた。
大丈夫……っ！
私
「ほら！見てよ私の身体！ピンピンしてるし元気だよ！」
優心
「っ……無理すんな！お前、鏡で見ろよその顔を！泣きたいなら、泣けよ！」
優心に言われて、涙がじわっと出てきた。
っ……。
私
「どうすれば、いい……の……」
優心
「え？」
ぎゅっと優心の服を掴んだ。
私
「わかんない……っ。全部、ごちゃごちゃになってわかんないっ……」
何から、吐き出せばいいの……。
わかんないよ……。
私
「っ、ごめんなさい……ごめん、なさいっ」
優心
「っなんで謝るんだよ……」
私
「わか、んない……！でも、もう何も考えられないっ……」
優心
「七聖っ、正気に戻れ！」
蒼馬
「そうだよ七聖っ、今は安静に……」
私
「安静になんて……無理だよ。私は、どこまでもバカなんだね……」
そっと優心の服を離した。
私
「怖、い……っ。片目しか見えないなんて、怖いよ……っ」
わかんないよ……。
私
「っ、ごめんなさい……ごめん、なさいっ」
優心
「っなんで謝るんだよ……」
私
「わか、んない……！でも、もう何も考えられないっ……」
優心
「七聖っ、正気に戻れ！」
蒼馬
「そうだよ七聖っ、今は安静に……」
私
「安静になんて……無理だよ。私は、どこまでもバカなんだね……」
そっと優心の服を離した。
私
「怖、い……っ。片目しか見えないなんて、怖いよ……っ」
ぎゅっと優心に抱きしめられた。
っ……。
私
「ご、めん……」
優心
「謝るなって」
私
「私はバカだっ……。お兄ちゃんの復讐したいからって自分から潜入したのに、自分見失って海王に溶け込むし……っ」
優心
「……ん」
私
「天王も海王も裏切って、最低だ……っ！こんな、こんなバカな女じゃなかったら……冷凍庫に閉じ込められたりしないのにっ」
何度も何度も優心の胸を叩く。
涙も、言葉も、想いも止まらない……。
私
「死ぬんだって思ったら、死にたくなくて。みんなに最後に会いたかったぁ……っ」
っ……。
私
「ご、めん……」
優心
「謝るなって」
私
「私はバカだっ……。お兄ちゃんの復讐したいからって自分から潜入したのに、自分見失って海王に溶け込むし……っ」
優心
「……ん」
私
「天王も海王も裏切って、最低だ……っ！こんな、こんなバカな女じゃなかったら……冷凍庫に閉じ込められたりしないのにっ」
何度も何度も優心の胸を叩く。
涙も、言葉も、想いも止まらない……。
私
「死ぬんだって思ったら、死にたくなくて。みんなに最後に会いたかったぁ……っ」
