世界No.1暴走族・天海朧月 下

彩香
「お父さんねぇ……ホントは、帝組が代々結婚している家の娘さんと結婚するはずだったのよね」

え……お父さんが?

彩香
「だけど、図書室で本を読んでる私に一目惚れしてたみたいで……猛烈アタックしてきてたの。帝組は有名だから、みんな近寄ることは無かったけど……私は違った」

確かに……今でも、知れてる。

彩香
「お互い、後悔して悔やんでた。今の七聖と同じ。どうして帝組に生まれたんだろ、どうしてただの人間なんだろって……でも、諦めなかった」

お父さんにも……そんな過去が?

彩香
「だから七聖……私もお父さんもみんな、あなたの幸せを願ってる。だから、七聖は七聖らしくやればいいの」