「ねぇ、待って!どこに行くの?」

「学校。眼鏡探してやる」

こんな寒い夜に水に潜るの?!

「ぷっ、あははは!凍死するから」

何年ぶりだろう

こんなに声を出して笑ったのは。

それなのに君は

「別にいーよ。それでも」

真面目な顔で答えた

「...駄目に決まってるでしょ」

何言ってるの?

なんか、若いな。

勢いで生きてるって言うか
子供みたいに真っ直ぐな人。

「なんで?」

きみが立ち止まる。