ちがうっ!
そーいう意味じゃないってば!!
「女の子だよ!?下着とか見られたくないの…!!」
すると何かをピコンと察したのか、俊吾は親指を立てて白い歯をニッと見せてくる。
「大丈夫っすお嬢…!オレ、熟女好きっすから!」
いや知らないよ!!なんっだそれ!!
そんな情報が知りたいわけじゃないっての!!
「申し訳ないですがお嬢のパンツ見たって、5歳児のパンツ見てるのと感覚は一緒っす!!」
「…あ、…そう……」
なんだろうこの人……。
なんかこれ以上関わってるほうが馬鹿を見る気がする…。
それでも那岐は俊吾の頭を一発殴り、「早く行け」と低い声で命令を下した。
そして他の部下には佳祐たちの保護に。
「絃…!待って…っ!」
車に乗り込もうとした足はピタリと止まった。
こんなときに佳祐の口癖が出てしまうなんて、やっぱり昔から変わってない。
『絃ちゃん待ってっ!』
もう、会えない。
きっと当分会えない。
ひまわり園には───帰らない。
私が強くなって自分もみんはも守れるようになって、その先で今までのように話せたら。