「単刀直入に聞くね。立花さんって翔とどんな関係？」

「翔？」

「翔じゃ分からない？高槻翔」

「あっ、高槻先輩ですか。どんな関係って言われましても」

「翔に付きまとってるって聞くけど、違うの？」

うわー！うわー！これが未菜の言っていた『危険な目』の始まりなの？

「付きまとってなんかいませんけど」

「じゃあなんで急に翔があなたとクラスマッチでペアを組むことになってるの？」

「それに関しましては、私も驚いています。私がお願いしてペアにしてもらった訳じゃないですし」

「なによ、それって翔が望んでペアになったみたいな言い方するじゃない、何なのあんた」

岡崎先輩はそう言って私の肩を思いっきり押したから、その拍子に後ろへしりもちをつく格好になってしまった。

「いたっ。何をするんですか」

下から岡崎先輩を見上げて眉をしかめた。