大樹くんからの情報だと前置きがあり、未菜が話し出した。

「3年1組のクラスマッチ委員は高槻先輩と男子バスケのマネージャーの岡崎彩耶(おかざき さや)先輩なの。綺麗な人だよ。岡崎先輩は高槻先輩がバスケに出場すると思っていたみたいなの。普通は皆そう思うよね、高槻先輩はバスケ部なんだし」

「それ、私も思ったよ。高槻先輩はなんでバスケじゃないのって」

「高槻先輩はバスケも出るよ」

「そうなんだ。だったら・・・」

「結月のクラスの希望調査でさ、女子がバドミントンに多く希望出してたからその中の数人は二人三脚か大玉転がしに回ってもらうしかなくて。頭を抱えていた結月のクラスの委員から高槻先輩が希望調査の紙を奪って、こいつは二人三脚、こっちは大玉な。これで悩みないだろ。って決めちゃったみたいで」

「じゃあ、私がバドミントンから外されたのって高槻先輩のせいなの?ひ、ひどい」