「なにやってんだよ!」

陽人に怒られる。

「結月さん、大丈夫ですか?ケガはない?」

友哉くんに心配されて、拗ねられた。

「さっき、あの先輩にギューってされてませんでした?俺が結月さんを受け止めたかった。なんだよあの人」

友哉くんの言葉に、さっき起こった出来事を思い出してしまって、急に恥ずかしさが復活してしまった。

うわーっ!

顔が、顔が、爆発するーー。変な汗も出てくるーー。

頬を両手で覆い、赤くなった顔を必死に隠した。

「二人とも心配させてごめんね。ケガしてないし、私は大丈夫だから練習に戻って。ありがとう」

そう言って二人を練習に戻した。