バレー部の練習を見学していると未菜が部活を終えて体育館二階まで来てくれた。
「結月、お待たせ!」
「あ、未菜、練習お疲れ様でした」
「どれどれ、陽人くんはどうなの?ちゃんと練習してる?」
未菜は時々うちに遊びに来てくれて、その時に陽人にも会っているから陽人のことを知っているの。
「陽人くん、みっけ! すごいすごい、頑張ってるじゃん」
陽人のことを褒められると、ちょっと嬉しい。
「未菜、陽人の話は少し小さい声でお願い。さっきまで陽人と陽人のお友達がここに来てて。二人と話していたら、あそこで男子バレー部の見学をしている女の子たちに睨まれたの」
「うぇーーー。何それ?!結月はお姉さんじゃん。私、あの子たちに言ってきてあげようか?」