友哉くんが二階まで駆けてきて、はぁはぁ息を切らしながら

「結月さん、来てくれてありがとう。俺、ずっと来てくれるの待ってたんだよ。ちょー嬉しいんですけど」

友哉くんは顔を赤くして恥ずかしげもなく気持ちを伝えてきた。

「うん、練習見に来たけど友哉くんがどこにいたか分からなかった」

「うっそ、ひっどーい!俺活躍してたよ、少しだけ」

「活躍したの、少しだけなの? ぷっっ」

友哉くんの言葉がおかしくて噴き出してしまった。

「なんだよ、結月さん。陽人よりは活躍してたんだから」