お昼を食べた二人がリビングでゲームするっていうから、私は本でも読もうと自分の部屋に入ろうとしたら、

「結月さんも一緒に遊ぼう。俺、陽人より結月さんがいい」

「・・・。私、ゲームできないよ?」

そんな私の返事が気に入らなかったのか陽人が、

「いいよ、姉ちゃんは部屋に行ってなよ」

今度はそんな陽人の言葉が気に入らなさそうな友哉くんが、

「ダメ、結月さんが俺たちと一緒に過ごすの!」

「友哉、あまりしつこいと嫌われるぞ」

「ぐっ。結月さん、引き留めちゃってごめんなさい。俺は仕方なく陽人と遊んでます」

「仕方なくってなんだよ、友哉」

ふふっ。二人とも仲がいいんだね。

そんなやり取りをしている二人に優しく微笑んで私は自分の部屋に入った。

「くぅ~、俺やっぱり結月さん好きだわー」

友哉くんは陽人にだけ聞こえる声でそうつぶやいた。