「翔、翔、いないの?翔」

リビングに行くと、翔はソファーで寝ていて。

良かったぁ、翔がいてくれた。

私は翔の寝顔をしばらく眺めていた。

長いまつげだなぁ。鼻筋もスッとしてるし、形のいい唇。

やっぱり翔はかっこいい。

こんなにかっこいい人が私なんかと一緒にいてくれて本当にいいのだろうか。

まだ夢を見ているよう。

でも翔は目の前にいる。

私はそーっと指で翔の唇を触ろうとした、その時、

「ねぇ、何してんの?」

そう言って翔が私の差し出している手を掴んだ。

「えっ、えっ、翔起きてたの?」

翔は無言で、掴んでいた私の手を引っ張るから私はソファーで横になっている翔の胸へ抱き着く形になった。

そして翔は両手を私の背中に回して強い力で私を抱きしめた。