そして、私の顔をまじまじと見たその人が

「あれっ、おまえ・・・。って、何回転ぶの?ぶはっ!」

「へっ?」

「い、いやなんでもない。チョコレートありがとう。せっかくだしもらっておくよ」

「ありがとうございました。それでは、失礼します」

私は深々と頭を下げてその場から足早に立ち去った。


「・・・おじさんって。俺まだ高二なんですけど」

そんな声なんて私に届くはずなくて。