「結月、他にも忘れていることない?」 「な、なにもないですよ」 「思い出すまでずっとこうしているよ?」 高槻先輩は一体何を考えているのだろう。 岡崎先輩という彼女がいるのに私を抱きしめている。こんなのダメ。 「せ、先輩。こんな所を岡崎先輩に見られたら、どうするんですか。先輩は好きでもない人を簡単に抱きしめるような人なんですか?最低・・・」 その時、高槻先輩が反応して 「俺、彩耶とは付き合ってないよ」