地球は全宇宙の中でも一番注目され、有名になっていた。宇宙最大の神2人、朝日英雄と
好田大血が転生しているからだ。その地球に全宇宙ナンバー2の超超超エリートである
ヨーロシアン・ペネピッピが訪れようとしていた。

ペネピッピ「ただいま、地球に向かって走行中です。地球の最高責任者であるチシュウ、つまり
キリストとは合意を得ています。順調に何事もなく向かっていますが、ワープルートを移動する
途中、宇宙の海賊船団に襲撃されました。私が誰だか分かってない様子でした。すぐに撃退し
ようとしましたが、この宇宙船のレーザービームが当たるか当たらないかという瞬間に逃げられ
て、姿を消されてしまいました。今度海賊に会った時は、必ず撃退して処罰して、刑務所に
連行させます。海賊は宇宙船を無差別に狙っているという情報が3週間前から入っていました。
全宇宙、全域に、宇宙警備隊のパトロールを強化させてください。また、警備隊の数をもっと
増やしたり、規模を大きくしたりする必要があるかと思います。あと2時間43分後、地球に
到着する予定です。488億光年の遥か彼方から来ましたので、少し長く地球を視察し、滞在
しようと思います。定時報告は以上です。」

チシュウ「英雄が100億の内、99億も使って、東北大震災で被災にあった人たちを助けた
らしい。それほどの行動力があったとはな。なりふり構わず考えずに行動したんだな。大した
奴じゃないか。結局、口だけで行動しない奴のが多い世の中だからな。自分が3度目の救世主だ
って自覚したんだろ?」英雄「とにかく行動しないといけないと思っていたから。だから、とに
かく何でもいいからしてやろうと思った。いつ死ぬか分からないわけだしね。いつ死んでも悔い
残らないように、できるだけ今、できることを全てしていこうと思ったんだ。」ロカロ「死ぬ
覚悟より生きる覚悟って言ってたじゃないか。死ぬ覚悟なんていらないよ。死なれても困る。」
チシュウ「いつ死んでもおかしくなくなるからな。これから。その意気だよ。」英雄「協力者
が、ボランティアが1万人以上現れてくれて、影響力が出てきたから正しく使えるようにした
い。」チシュウ「これから、ある要人と会わせてやる。英雄よ。」英雄「えっ、誰?」

チシュウは英雄たちを宇宙船に乗せて、宇宙空間へと飛び立った。チシュウはペネピッピに
電話をかけた。チシュウ「ペネピッピか?今、地球の日本の東京の上にいるんだが、オレの
宇宙船の位置をGPSで確認してくれ。お互い、ドッキングしよう。」ペネピッピ「今、
君の宇宙船を見つけたところだ。よし、お互い連結させよう。」地球の日本の真上上空の
宇宙空間で2つの宇宙船がドッキングし、連結されようとしていた。
英雄「あっ、あの宇宙船か。ペネピッピさんのは。連結させるってことは、お互いに会うって
ことだよね?どんな人なの?」ロカロ「ペネピッピは優秀な英雄の部下ってところだよ?全宇宙
ナンバー2の霊格を持っていて、全宇宙の管理責任者にもなっているんだよ。つまり、スゴイ、
英雄に負けないくらいの超大物ってことだよ。」英雄「オレの部下だって?部下?どういう顔
して会えばいいんだ?」宇宙船のドッキングは自動操縦システムにより、自動で行われた。
超精密な高度な技術による人工知能、AIによる自動ドッキングだ。チシュウ「OK、連結
完了。通路を酸素で満たす。」ドッキングエリアの通路に酸素がいきわたる。ペネピッピ「
通路を解放する。」すると、英雄の目に飛び込んできたのは、丸い円形の顔をして、真っ白な
肌をした宇宙人のペネピッピだった。ペネピッピ「兄貴ーーーーーーー!!!!」英雄は
ペネピッピにいきなり勢いよく近づかれ、強く体を両手で抱きしめられた。英雄「えっ、いきな
り?やめろよ。どうしたんだよ。ペネピッピさん。」チシュウ「英雄、ペネピッピはお前の弟分
だろ?お前が記憶を失っているだけで、本当はペネピッピとは兄弟の盃を交わした仲なんだよ。」
英雄「つまり、オレの兄弟。弟?ということか?」ペネピッピ「兄貴、会えるのをずっと楽しみ
にしていたよ。兄貴が18になるまでは会えないという約束だったんだ。さみしかったよ。映像
ではずっと兄貴を遠くの銀河から見守っていたんだけどね。」ロカロ「ペネピッピ、久しぶりす
ぎるな!!!」ペネピッピ「ロカロ!!!お前、妖精学校の授業以来だな。俺が視察に来た時に
いきなり俺を殴りやがって!!!」ロカロ「だって、態度が悪かったんだもん!!!」ぺネピ
ッピ「ああ、そうだったな、あれは俺が悪い。!!!」チシュウ「ペネピッピ、地球の視察には
何年かけるつもりだ?」ペネピッピ「3か月ってところかな。1年もいないよ。そうだ、みんな
にオレの手作り料理と全宇宙でもとびきり人気なお菓子や食べ物をたくさんこの宇宙船に積んで
きたから、みんなでパーティーしようよ。視察は明日からだからな。」ペネピッピたちは宇宙船
で食事タイムを始めた。ぺネピッピ「これがサウンチョルドベージという宇宙人気ランキング
1位のクッキー。そして、あれが、マイナマイナマイナというチョコレート。オレたちの本拠地
である惑星「ドランデコール」で一番うまいと評判なんだ。そして、これが金のフルソワーイ
のシャンパン。超高級で新車が買えてしまうくらいの飲み物だ。全て、地球人が食べられるように
万能加工機にかけてきたから食べてみな。英雄はマイナマイナマイナのチョコレートをひとかじり
食べた。英雄「うんまーーーーーーー。地球には出せそうにない味だな。永遠に。少し、リンゴ
の味がする。」チシュウ「ペネピッピ、最近、宇宙海賊が流行しているって噂だが、お前は
大丈夫だったか?」ペネピッピ「それが、今日、襲われてさ。すぐに仕返しして捕まえようと
したけど逃げられたんだよ。我ながら恥ずかしいよ。目の前の敵を逃がすなんて。反省してる。
今度こそは絶対に海賊に会ったら捕まえてやるから。それより、これはとても怖いうわさなんだ
が。地球には英雄や大血などがいて、今、全宇宙で一番有名で価値が高い星になったろ?だから
嫉妬や妬みから、地球を亡き者にしようと、つまり、地球を破壊し、滅亡させようとしている
組織があるという噂が流れてきたんだ。絶対にそんなことは許さないが。とにかく、チシュウも
この地球の最高責任者として、常に地球を見張っていてくれ。守ってやってくれ。」英雄「
えっ???チシュウって地球の最高責任者だったの?それは初耳だ。すごいな。見直した。」
チシュウ「お前から見直したなんて言葉が出るとはな。少しうぬぼれてしまったか?」英雄「
そんなことないよ。自分はまだまだ力不足だって思ってるよ。これから地球を救うためにペネピ
ッピさん、海賊に地球をやられないように警備お願いします。私もできるかぎりのことをする
から。」ペネピッピ「敬語なんてやめてよ。兄さん。記憶を失っているから仕方ないけど。」
「ドカーーーーン!!!」「警告。警告。この船はたった今、攻撃されました。すぐに自動
運転モードから手動運転モードに切り替えてください。」ペネピッピ「あああ!!!あいつら
だ。さっそく話していた海賊だ!!!今度こそ必ず捕まえるぞ!!!」チシュウ「俺たちも
一緒に付き合うぞ!!!遠慮なく、海賊を追ってくれ!!!」英雄「絶対に許さない。海賊!!」
ロカロ「この船、確か、炎を使ったレーザー光線があったよね?以前、この船に乗せてもらった
ことがあるけど。前みたいに使えないかな?僕の炎の能力も加えられないかな?」ペネピッピ
「炎型レーザー光線」はすでに違う武器「無限光線」に取り換えてしまったからな。こちらのが
より強力だ。今、海賊を追跡している!!!あっ???」ペネピッピは地球の方を見ると、
もう一つの巨大宇宙船が地球に接近していた。ぺネピッピ「しまった、今のはおとりだったんだ。
俺たちを地球から離れさせるための。本来は地球が目的だったんだ。あいつら、地球に何をする
つもりだ?地球の警備網を破ってこれたのか?チシュウ!!!地球の宇宙警備艦隊に通報してく
れ!!!海賊が地球を狙っていると。」チシュウ「もう、すでに報告を始めている!!!」
ペネピッピはすぐに地球に向かい、地球を狙っている宇宙船を逮捕しようとした。すると、
ペネピッピの宇宙船の無線モニターに受信された映像が映った。???「やあ、ペネピッピ殿。
私たちを知っているか?」ペネピッピ「いや、知らない。誰だ?お前ら?何するつもりだ?」
???「我らは地球を偵察に来ただけだ。お前のようにな。それより、ペネピッピ。お前は本当
に宇宙の管理責任者なのか?その頭脳と腕じゃ地球を守れやしないぞ?まだまだお前の組織も
お前の宇宙船も甘いな。もっと強力な艦隊を用意したらどうだ?私たちはいつの日にか地球を
乗っ取る。今や宇宙の中で一番価値の高い星となった地球。朝日英雄、私たち側につかないか?
地球を救いたかったら、私たちの組織につくんだな。また、いずれ訪れる。そのとき地球は我々
のものになる。朝日英雄よ、ペネピッピの船に乗っていることは知っている。いずれ、必ず
私たちは朝日英雄を手に入れ、地球を手に入れてみせる・・・!!!」ペネピッピ「そうはさせ
ない!!!今すぐに捕まえてやる!!!」ペネピッピは手動運転で最高速度で追跡したが、すで
に敵の宇宙船艦隊は姿を消していた。どこかへワープしたのだろう。地球警備艦隊所長アース
・レモンソース「ペネピッピ殿、大丈夫ですか?敵が全然見当たらないのですが。ペネピッピ
殿が送信してくれた場所には誰もいなかったのですが。私たちのミスです。申し訳ございません。」
ペネピッピ「いやいいんだ、今、チシュウさんと朝日英雄と一緒だ。私も何もできずに逃げられ
た。お前たちの責任だけではない。彼らは海賊ながらとても高度な潜入技術を持っているようだ。
私は宇宙最先端の宇宙船を使っているが、それでも逃げられてしまったからな。私のミスでも
ある。気にするな。それより、これからはより一層、警戒しなくてはならない。地球の視察が
終わったら話し合いだ。」アース・レモンソース「あのチシュウさんと朝日英雄さんも一緒なん
ですか?とても豪華なメンバーですね。」ペネピッピ「では、3日後の15時ちょうどに地球を
海賊などの脅威から守ることをテーマとした会議を
地球防衛軍第1庁舎の第1会議室で行う。メンバーはお前が選んでおいてくれ。上層部で固めろ。
それから、アルバイトの警備員も何人か徴集してくれ。素人の意見も貴重だからな。では、切る
ぞ。」チシュウ「ペネピッピ、地球の偵察ではどんなことをするんだっけ?」ペネピッピ「
地球プロジェクトの理事長たち、つまりジュリーとチシュウと一緒に、これからの地球について
の考察と計画を立てたり、地球の宇宙人協会への訪問などだ。地球プロジェクトの社員、10
万人を対象にした事後報告、各種大会にも出席する予定だ。」チシュウ「英雄!!!お前はもう
俺たちとはしばし、お別れだ。私たちはペネピッピと仕事があるから。地球プロジェクト代表と
しての様々な仕事がな。だから、あとはお前の好き勝手にやってくれ。結果を楽しみにしている
よ。」こうして、朝日英雄はチシュウたちの宇宙船から降ろされた。

朝日英雄は「王としての権力、人脈」を利用して、惑星サトシエンサコリャーのトップ、
シナメルドが望んでいる7人組アイドルグループ「エンサコリャー7」の結成に動き出した。

まず、英雄は情報屋を雇い、6人それぞれのマネージャーなどにあたり、英雄の王の本拠地で
ある「ラルフラレージュ」の屋敷に6人を招くことにした。

世界一の投資家 ウレン・バケット   日本の元首相 佐藤栄柵
ファーストマン ニール・アムス    日本の俳優  裕次郎
マイクロデータ創業者 ビール・ゲッツ 世界の王   朝日英雄 
                   世界最優秀人類3連覇 好田大血

朝日英雄は6人を自分の屋敷に招待した。6人とも、世界の王として有名な朝日英雄が頭を下げ
て会いたがっているという頼みに親切に応えてくれるかと思った。
ウレン・バケット「ビール、君も呼ばれていたのか?君と仕事できることになって嬉しいよ!」
ビール・ゲッツ「やあ、ウレン。久しぶり。それにしてもあのニール・アムスが来ているとは。」
ニール・アムス「2人とも、初めまして。これからよろしくお願いします。」
佐藤栄柵「なんでこんな優秀な奴らが揃ってるんだ?」・・・など、少しの雑談の後、
裕次郎だけが「忙しいのに何の用だい!それにしてもスゴイ顔ぶれがそろったもんだな。」
と文句言った。俳優としての株式会社裕次郎プロモーションを設立したときの借金を
全て肩代わりすると言ったら、「借金は自分で払うから、王様であるあんたが歌の歌詞を書いて
くれ。世界平和に関する歌詞を。それを俺が歌いたい。」という頼みを聞いてやり、なんとか
裕次郎も連れてくることができた。ウレン・バケットに関しては、とても会った瞬間から光栄と
いうような態度を示してきて、朝日英雄は初対面だったが好感が持てた。だが、ウレン・バケッ
トが「私の投資家としての本を世界中に宣伝してくれ!」と頼まれたときは、それが狙いか!!
と英雄は度肝を抜かれた。マイクロデータ創業者のビール・ゲッツは何度も世界億万長者番付で
1位を取り、世界一の大富豪として名高い人物であるが、まだまだ世界をよりよく変えるには
お金が必要という考えから、英雄に「我が、ビール財団を世界中に宣伝して、寄付を呼び掛けて
ほしい。」というお願いをしてきた。当然、それも受け入れた。人類史上初、月面を歩いた
世界一有名で世界で最も人気な宇宙飛行士、ニール・アムスは「宇宙開発にもっと力をいれて
ほしい。月旅行や火星に移住できるように挑戦したり、その費用をアメリカの宇宙団体
「コスモスライフ」に入れてもらいたい。という願いを提示してきた。コスモスライフはアメリ
カが誇る世界一の宇宙開発技術を誇る団体のことだ。費用は1兆を超えるという。日本の元首相
、佐藤栄柵はとにかく首相時代の3倍の給料を支払え!!!と要求してきた。兄貴である好田
大血に関しては、チシュウから絶対に会うなと言われていたにも関わらず、その忠告を無視し
英雄は好田大血に直接コンタクトを取り、来てもらった。好田大血「英雄。俺たちをこんな所に
呼び出したのは何でだ?なぜ、こんな豪華なメンバーを集めたんだ?」

朝日英雄「あなたたちには、世界の王としても私の頼みを聞いてもらいたい。実は・・・・・」
英雄は地球を救うにはもはや宇宙人たちの力を借りるしかないこと、惑星「サトシエンサコリャ
ー」で、地球をあらゆる面で助ける代わりに、7人組アイドルグループ「エンサコリャー7」を
結成する必要があること、地球にエンサコリャーの専用の国を作ること。などこれからの予定を
話した。ニール・アムス「信じられない。あなたは宇宙人とすでに会ったというのか?本当に
宇宙人たちの技術を借りて、地球を救うなんてことが可能なのか?」ビール・ゲッツ「これは
これは意外なことが聞けましたね。宇宙人が作ったワープ装置ですか。私も見てみたいし、一度
宇宙船に乗ってみたいな。私たちを宇宙船に乗せることは可能ですか?」ウレン・バケット「
それが地球を本当に救うことになるのなら、ぜひ協力したいところですが、歌やダンスは苦手
ですよ?それでもいいのですか?」佐藤栄柵「アイドルなんてばかばかしい。本当にその
シナメルドとかいう奴の頼みなのか?本当にそんなこと言ったのか?信じられん。」
裕次郎「オレは宇宙人なんて興味ないやい。」好田大血「
アハハハハ。いいじゃないか。アイドル。私もやってみたかったところなんだ。結構、アイドル
活動、楽しめると思う。」朝日英雄「地球を救うためです。どうか、あなた方の要求はできるだ
け叶えますから、どうかご協力お願いしたいのですが・・・いや、力づくでも協力してもらう。」
英雄は少し強気になった。

裕次郎はしぶしぶだったが、他の5人は要求を英雄がのむことで快諾し、全員、交渉成立できた。
朝日英雄はみんなにチシュウを紹介することにした。英雄「皆さん、驚かれないでくださいね。
皆さんにとって初めての宇宙人との対面です。これからチシュウさんというこの地球の最高責任
者に会いに行きます。チシュウさんは人間の姿をしていますが、それは仮の姿で本当は宇宙人で
す。本物の宇宙人チシュウに会いに行きましょう。」そうして、英雄は6人を連れて、チシュウ
とアポイントを取り、宇宙船へと招待した。チシュウ「こんにちは、皆さん。私はチシュウで
す。れっきとした本物の宇宙人です。今から変身します。」チシュウはみんなの前で怪物の姿に
変身した。ニール・アムス「おおおおお。」ニール・アムスは拍手した。慣れているらしい。
何故だろうか?裕次郎「デカい怪物じゃねえか。怖いな。」ウレン・バケット「まあ、宇宙人が
いることは大体、予測ついていました。この広すぎる宇宙で文明を持つのは私たち人類だけと
考えるほうが無理がありますからね。」ビール・ゲッツはいきなりチシュウの腹を強く蹴った。
ビール・ゲッツ「おおお、硬い。さすがは宇宙人。」チシュウはふざけてビール・ゲッツをほっ
ぺたを軽くひっぱたいた。ビール・ゲッツ「いたーーーーい!!!」佐藤栄柵「本物か。やはり
宇宙人はいたのか。」好田大血「チシュウ。お前は英雄にオレを悪く言っているらしいな。迷惑
だからやめてくれないか。」チシュウ「いい加減、そろそろ本気でオレと決着つける気かな?
いつでも歓迎だぞ?」英雄「ほら、2人とも。ダメダメ。こんなところで喧嘩しちゃ。」
そうすると、好田とチシュウはいきなり2人そろって笑い出した。チシュウ「アハハ。いや、
ふざけただけだ。本当は好田大血と私は仲が良いんだ。英雄には嘘をついていたんだ。仲が悪か
ったのはすでにかなり昔のことなんだよ。私たちは和解していたんだ。英雄、お前は合格だ。
オレの言うことを守らずに好田を連れてきた。本来なら守るべきかもしれないものを。しかし、
オレの言うことを守っていたら地球を守れない。だから、オレの言うことを破って好田を連れて
きた。正解だ。一番いけないのは、人の言うことしか聞けない奴だ。自分の頭で考えずに、自分
の意思を持たずに、人に言うことばかり従うのは一番いけないことだ。リーダーとして、お前を
試したんだよ。オレの言うことをしっかり破れるかどうか。破れなかったら残念ながら王として
の素質はゼロだ。めんどくさいことになっていただろう。」好田大血「ああ、チシュウさんと
相談して、英雄を試そうかということになったんだ。人の言うことしか聞けない奴なのか。
自分の意思で動くタイプなのか。とにかく、英雄が俺を連れてきたのは正解だ。」

裕次郎「めんどくさい話はいいから、早く宇宙船とやらに乗せてくれよ。チシュウ。」
チシュウ「実はこの飛行機がそのまま宇宙船なんだ。これで宇宙にいく。惑星「サトシエンサ
コリャー」に向かってな。」ニール・アムス「宇宙空間なんて何十年ぶりだろう。楽しみだ。
頼む!!!月に寄って行ってくれないか。近くを通るだけでいい。」チシュウ「ああ、構わん。」
ビール・ゲッツ「しかし、朝日英雄さんもやりますね。いつのまにか地球代表として他の文明
のトップと交渉してくるとは。まだ、若いのに。」朝日英雄「チシュウのおかげですよ。。。
私は別に大したことありません。」ロカロ「そんなことない。大したことあるよ。ビール・
ゲッツさんの100倍以上すごいよ。」ビール・ゲッツはとても悔しそうな怒りにも似た表情を
分かりやすく顔で表現した。ビール・ゲッツ「キーーーー!」佐藤栄柵「19歳のキングか。
これからが楽しみだ。どこまでやれるか。」ウレン・バケット「私やビールの19の時より
全然優秀だな。感心するよ。」

7人とチシュウはそれぞれ宇宙船「ピョンドフル」に乗り込んだ。

朝日英雄「こんにちは。シナメルドさん。今、あなたのアイドル「エンサコリャー7」を連れて
惑星「サトシエンサコリャー」に向かっています。なんとか、7人全員、集め、結成することが
できました。これから歌や踊りなどを練習して、サトシエンサコリャーを盛り上げたいと思いま
す。なので、約束通り、ワープ装置や物体建設機などを地球用に大量生産していただけないで
しょうか?地球にサトシエンサコリャー人専用の国を作るには、ワープ装置がないと実現は
とても厳しいし、できないです。なので、ワープ装置を地球に使えるように完備してから、
地球にサトシエンサコリャー国、エリアを作りたいと思います。」

シナメルド「分かった。歓迎するよ。すぐにワープ装置などを用意できるようにする。すぐと
言っても3年はかかるだろうが。」英雄の心「えっ、3年?まあ、そうか、地球全体をワープ
装置でうめつくすほどの数となると大仕事だ。10年はかかるだろうな。まあ、でも地球を救う
にはそのような方法しかない。」英雄「分かりました。お願いします。」

チシュウ「これからサトシエンサコリャーまでの宇宙空間を旅する。その前に月に寄ろう。
月を見るだけだが、今まで地球の限られた超エリートの宇宙飛行士しか見れなかった景色だ。
月を見る前に、あれを見てくれ!!!」宇宙船「ピョンドフル」の窓から青い地球が見える。
7人は一斉に窓の外を見た。ニール・アムス「ああ、あの時見た地球が今、また目の前に。」
ニール・アムスはいきなりあの当時の宇宙飛行士時代、月に行くときに見た地球を思い出し、
感動して、涙を流した。ウレン・バケットはただ無言で地球を見つめていたが、その目は心動い
ているように見えた。ビール・ゲッツは飛び跳ねて歓喜した。ビール・ゲッツ「ウワオ!!!」
裕次郎「まさか、生きているうちにこんな景色が見られるとはね。海の景色より美しいな。」
裕次郎はヨット乗りでもあり、夏になると海に繰り出し、レースに参加するほど海好き、ヨット
好きだ。しかし、本物の地球を見た時は、海で感じた自然の感動の何十倍もの身震いするほどの
神秘さがあふれ出てきた。佐藤栄柵はカメラで地球の写真を何枚も撮っていた。好田大血は特に
涙を流すわけでもなく、いつもと変わらぬ表情で地球を見ていた。英雄「あれが、俺たちが一番
救わなくてはならない国が集まっているアフリカ大陸だ。」好田大血「ああ、悲惨の2文字を
消したい。俺は、それを願っている。」チシュウ「さあ、次は月に行くぞ!!!」宇宙船は
一瞬ワープし、今度は月のすぐそばまで来た。ニール・アムス「ここだ。私が昔、人類として
初めの1歩を刻んだ場所は。全然変わってない。」ニールは一度来ていて、昔のことをまた思い
出していた。ビール・ゲッツやウレン・バケットは無料で月旅行に来れて、とても喜んだ。
佐藤栄柵「これは夢かもしれない。あまりに非現実的なことが起きている!!!」と現実だと
信じられない様子だった。裕次郎はいきなり持ってきた酒とたばこを開け、一人で宴会を始めて
しまった。裕次郎「おい、カラオケはねえのかい?あるなら出してちょうだいよ!!!」英雄
はチシュウに頼んでカラオケ機材を出してもらい、裕次郎は歌の練習をするつもりで歌を
歌いまくった。歌手だけあって、まあまあ歌は歌えると思っていたが、カラオケの精密採点では
80点とか低い数字が出てしまった。裕次郎「歌は点数じゃねえ!!!心でい!!!」と音痴な
歌を何度も歌った。英雄は疲れていたのか、体力温存のために休憩し、仮眠することにした。
みんなにもそれをすすめたが、裕次郎「こんな楽しい宇宙旅行ができてるのに、寝ていられる
かーい!!!」と全然言うことを聞いてくれなかった。裕次郎以外は素直に仮眠した。この
チシュウの宇宙船ピョンドフル号には豪華な客室がついていて、プライベートも保たれている。
みんなサトシエンサコリャーに行くために、身だしなみを整え、シャワーやお風呂に
入り、髪を整えたり、礼儀作法をチシュウに教えてもらったりした。特に人差し指で人を指す
行為は、地球でも失礼だが、サトシエンサコリャーでは冒とく罪で訴えられるくらいの犯罪らし
いとか、いろいろと決まりがあるので、礼儀教室を開催し、約5時間、徹底的にマナーなどを7
人全員が
学んだ。サトシエンサコリャーは地球の日本語が世界共通語になっており、ビール・ゲッツなど
も、万能翻訳機などを使い、日本語を使うことが可能になっているので心配なかった。チシュウ
「地球とサトシエンサコリャーは兄弟の関係だ。とてもお互いに助け合ったり協力しあったりし
ている。お互いが失礼のないように。」

こうして、地球を旅立って10時間後、惑星「サトシエンサコリャー」に到着した。
サトシエンサコリャーの宇宙船停泊所に宇宙船を泊めてシナメルドの自宅に直接、専用に
用意されたリムジンに7人は乗り込み、向かった。

シナメルド「よく来てくれた。地球の代表者たちよ。私はシナメルド。この星のトップをして
いるものだ。話はチシュウや朝日英雄から聞いているだろう。さっそく、このビデオを見てくれ。」

そこにはシナメルドが作詞作曲編曲した歌とそのダンスの振り付けを踊っている7人組の
アイドルグループの見本の映像が流れた。

シナメルド「このように、歌って踊ってほしい。訓練は週3日、1日5時間。地球でやってきて
ほしい。そして、この星で月一回はライブしてほしいのだ。そうすることで、本当にこのサトシ
エンサコリャーは盛り上がること間違いない。実は、サトシエンサコリャーで地球人人気投票し
た結果、上位7名があなた方7人なのだ。あなた方が来ることで、この星の住民はとても喜んで
くれるし、幸せになってくれるだろう。アイドル活動をこれからやってくれ。その代わり、私た
ちの全ての技術を地球に提供しようじゃないか。ちなみに地球人人気投票で1位だったのは
誰か知りたいか?」英雄「どうせ、兄貴だろ?」シナメルド「英雄だよ。よかったな。」
好田は少し悔しそうな表情を見せた。

ビール・ゲッツ「本当に私たちがアイドル活動するだけで、技術提供をしてくださるのですか?
」シナメルド「私はアイドルオタクなんだ。とてもアイドルが好きなのだよ。尋常じゃないくら
い君たち7人のアイドルグループ「エンサコリャー7」を見てみたいんだ。