英雄はダリエムランドを攻略し、ダリエムランドを新しい国にすると宣言した。
全宇宙ナンバー2のヨーロシアン・ペネピッピはある仕事に追われていた。
ペネピッピ「ああ、ダリエムランドの国民が騒がないように精神操作しなくてはならない。
ダリエムランド全域の人間に精神操作しろ。ポルター・ゴーストを殺した朝日英雄に逆らわせず、
反逆しないようにするんだ。国民は長年の洗脳でポルター・ゴーストを敬愛しきっていて、これ
をしないと朝日英雄に言うことを聞いてくれるダリエム人は少ないだろう。本当はいけないこと
だ。人間には自由意思が与えられている。それをこちらから操作するのは違法とされているが、
やむを得ない。本当に地球をよりよい素晴らしい星にするためには精神・行動コントロールを
するしかないのだ。わかったら、私の命令どうりに動いてくれたまえ。よろしく。」
ペネピッピは朝日英雄に会いに行った。
ペネピッピ「お前がポルター・ゴーストを殺したりするからこちらは大変だったぞ?」
英雄「なんで大変だったんだ?地球の動向とペネピッピは関係ないんじゃなかったのか?」
ペネピッピ「理由はいいよ。だが、なんでポルター・ゴーストを殺害したんだ。殺すなんて
お前らしくない。世界の王様らしくないじゃないか。お前の印象が変わりつつあるよ。」
英雄「仕方なかったんだ。話し合いでどうにかなる相手じゃない。殺すしかなかったんだ。
他に手段がなかった。奴は今まで何百人という自国民を処刑したり、虐待、拷問したり、悪事は
計り知れない。殺されて当然だった。」ペネピッピ「しかし、公の場で殺したりしたら、お前へ
のみんなの印象が悪くなるはずだぞ?」英雄「いや、それでもいい。ポルターを殺さない限り、
ダリエムランドは絶対に救えなかっただろうからな。印象が悪くなろうが、ダリエムランドを
救うためだったんだ。強引な手荒な真似をするしかなかった。」ペネピッピ「英雄、俺はお前
のことが好きだった。しかし、今のお前は好きになれない。平気で人殺しするなんてお前らしく
ない。俺は絶対に今のお前を認めたくない。全く、いきなりどうしちゃったんだよ?これじゃあ
独裁者の道を歩みそうな気がするぞ?力や地位や権力を手に入れ、うぬぼれてしまったのか?
どうなんだよ?」英雄「もう、お前とは話したくない。オレのことが嫌いなら、会いにくるな。
オレにはオレの考えややり方がある。きれいごとじゃ世界は変えられないんだよ。ペネピッピ。」
ペネピッピ「英雄、なんでこんなに変わってしまったんだ?」ペネピッピは大粒の涙を流しはじ
めた。「昔のお前はどこにいったんだ?」ペネピッピは泣きながら悲しい表情で部屋から静かに
出ていった。
ペネピッピが去り
英雄の活動する本拠地「ラルフラレージュ」の屋敷の地下に、英雄は降りていった。
監禁室に入ると、そこには、なんと、殺されたはずのポルター・ゴーストが生きたまま閉じ込め
られていた。英雄「本当に殺すわけないだろう。オレが本当に人殺しなんてするわけないだろうが
。」英雄はポルター
・ゴーストと芝居しただけなのだ。英雄「ポルター、うまくいったな。全宇宙ナンバー2で全
宇宙管理責任者のヨーロシアン・ペネピッピすら本当にお前が殺されたと思っていたよ。」
ポルター「そうかそうか、オレの死んだふりはうまくいったようだな。」
そう、朝日英雄がポルター・ゴーストを殺したのはフェイクであり、ただの芝居だったのだ。
ポルター・ゴーストはある理由により、独裁者の道を歩んでいた。歩まされていた。しかし、
朝日英雄により、その理由から解放され、ダリエムランドを本当に救うには自分が死んだ姿を
国民に見せるしかないと思ったのだ。ポルター・ゴースト自身には全く罪がない。何故なら、
遥か遠い銀河の星のある悪い宇宙人たちが、地球に目を付け、ポルター・ゴーストに行動・操作
コントロールしていたからなのだ。地球はある意味、宇宙人たちの手のひらで遊ばれていたのだ。
宇宙には人間たちの行動や精神を完璧にコントロールし、操作する技術が存在していて、それが
地球で悪用されてしまっていたのだ。チシュウ達地球最高責任者による防犯セキュリティが地球
を守っているが、万能ではなく、破られてしまっているのが現実である。つまり、ダリエムラン
ドの数々の悲劇は、人間の自由意思によるものばかりじゃなく、遥か遠い宇宙人たちの仕業
ということだったのだ。ペネピッピはそれすら気づいてない。ペネピッピは全宇宙のナンバー
2である超が6つくらいつくエリートではあるが、仕事はできるが、鈍感で気づいてない。
地球に影響する悪い宇宙人たち精神・行動コントロールを阻止するために、最新の防犯セキュリ
ティ構築が急務であることは間違いない。ポルターは精神・行動コントロールから解放され、
我に目覚めた。自分のやったことに強過ぎる罪悪感を覚え、自殺も考えたが、朝日英雄により
救われたのだ。そして、朝日英雄に提案され、英雄に殺されたふりして、自分は公の場から姿を
消そうと思っていた。ポルターは惑星サトシエンサコリャーの住人になれることを条件に地球を
去ることを決断した。自分がいてはいけないと思ったのだ。世界の人たちの99・9%が操られ
ていたことを知らなくて、ポルター自身が悪いと勘違いしているからなのだ。だから、自分は
もう地球では死んだことにして、地球を去ることを朝日英雄と交渉して、決めたのだ。英雄は
サトシエンサコリャーのトップのシナメルドに許可をもらい、ポルターにサトシエンサコリャー
の国民権、永住権をもらえるように頼んだ。なんで朝日英雄がポルターの精神コントロールなど
を見破れたか。というと、それは救世主の村で絶対防御シールドを手に入れた時に救世主と
して覚醒して、全てを知ったからなのだ。あの救世主の村には、絶対防御シールドのほかにも、
地球の真実などありとあらゆる情報が一気に頭の中にダウンロードされ、記憶される場所でもあ
ったのだ。真実を教えてくれるのだ。真の救世主にのみ。何故なら、救世主しか世界を大きく
変えることは不可能だからである。救世主だからこそ、たとえ核爆弾やロケットランチャーを打ち
こまれようとも全く動じない無傷な強いシールドを手に入れることができたのだ。ふつうの人が
朝日英雄みたいに世界を変えようと思ったら、命がいくつあっても足りないだろう。しかし、
特殊シールドがある分、朝日英雄は絶対に死なないので、強引に攻めることが可能なの
だ。
すると、いきなりペネピッピが現れた。英雄の後を追い、気づかれないように尾行していた。
ペネピッピ「英雄、やはりそうだったか。俺はお前を信じていたぞ!!!英雄は絶対に簡単に
人殺しなんかする奴じゃないってね。」ペネピッピは英雄に抱きしめた。英雄「当たり前だろ。
世界の王で救世主が簡単に殺人なんか犯すわけないだろう。」英雄は優しい表情でペネピッピ
を見つめた。
英雄「それよりも、パトリック・マネランについてだ。奴もポルター同様、悪くなかったんだ。
悪い宇宙人たちにコントロールされていたんだよ。パトリック自身は全然罪はない。ただの、
悪の宇宙人たちの操り人形だったんだ。」
ペネピッピ「コントロールされていただと?どういうことだ?ポルターもパトリックも自由意思
の中で行動したはずだが。地球の人間たちや生き物たちの精神・行動コントロールは私たちなど
限られたエリートしか権利がないはずだ。まあ、違法だが、やむ得ない場合のみ使われるものだ
ぞ?」英雄「誰かに精神と行動をコントロールされていたんだよ。それは
超高度な技術を有する宇宙人なんだ。それしか考えられない。その悪の宇宙人に操られていた
だけだから、ポルターもパトリックも罪は無かったんだよ。コントロールから解放された
時に、自分のしてきたことを忘れていたからね。それもコントロールされていて自分の意思では
なかったという証拠だよね。」
ペネピッピ「そうだったのか。ビックリして目玉が飛び出しそうだ。それなら、これから、
地球に干渉している全宇宙人たちを調べ上げる。なんで地球の
チシュウたちのセキュリティを破れているのか。なんで、地球の人間たちをコントロールできる
のか。しているのか。これはとても重要な仕事だ。」ポルター「私からは何もできないが、がん
ばってくれたまえ。2人とも。地球を救ってくれ。」英雄「誰なんだ?黒幕は。そこが分から
ない。ポルターが行動コントロールされているというのは分かったのだが。だから、一度、
ポルターを仮死状態にして行動コントロールを解除させたのだが。コントロールした本人が
分からない。これからペネピッピが見つけてくれ。本当にぺネピッピにかかっている。頼む。」
ペネピッピ「分かっているよ。英雄。」
チシュウと好田大血を呼び出した英雄は・・・
英雄「兄貴、聞いてくれ。実はマネランは、マネランは無実だったんだよ。オレは最近、知った
んだけど、マネランも俺が殺したポルターも実は、実はただ悪の宇宙人に操られていただけだっ
たんだよ。チシュウですら気づかなかったんだよね?」チシュウ「宇宙人に操られていた?
だれが操るんだ?」英雄「以前、ペネピッピと一緒に宇宙船に乗っていた時、海賊が現れたよね
?そいつらが怪しい気がするんだが。」好田「それより、ポルターは生きているだろ?お前、
バレバレだぞ?あの殺し方じゃ、絶対に死なない。あのポルターに刺した傷の深さと剣の角度
じゃ、死ぬことはないだろうと思っているんだが。もしかした、ポルターが死んだというのは
フェイクではないのか?」英雄「えっ、兄貴?気づいていたの?なんでわかったの?鋭すぎる
よ。なんで気づけたの?」好田「なんとなく、そんな感じがしたんだが。お前が本当に人を
平気で殺すわけないと思っていてな。そうであってほしいと願っていたんだが。」英雄「そう
なんだよ。ポルターも誰かの、悪の、何者かの宇宙人によって操られていただけだったんだ。
だから、わざとみんなに死んだみたいに思わせて、惑星サトシエンサコリャーに逃がした。
仮死状態にすれば、悪の宇宙人?によるその精神、行動コントロールが解除されるからね。」
好田「何故、ポルターやマネランが悪の宇宙人に操られているってわかったんだ?」英雄
「救世主の村に最近行ってきて、絶対防御というシールドを手に入れた時に、頭にいろいろな
真実が刻み込まれたんだ。その時に、ポルターもマネランも、ただ、誰かに操られているだけ
だって知った。細かく正確に言うと、そんな予感がしたんだ。その予感が思い込みではなく
大当たりだったというわけだ。仮死状態にすればコントロールが解けるというのも予感から
試しにやってみたら、本当だったというわけだ。予感なんだ。口で説明しずらいけれど、感覚
で真実を発見したっていうのかな。」チシュウ「では、マネランも仮死状態にしてコントロール
を解かないといけないな。ポルターだけでなく。」好田「いや、一度解いたところでコントロー
ルした黒幕を殲滅しないと、また、同じようにコントロールされるだけだ。」英雄「いや、そん
なことはないよ。一度仮死状態にしたら、もう、抗体ができて、絶対にコントロールされないは
ずだよ。オレの予感が正しければ。これも心の感覚なんだけど。根拠はないんだけどね。」
チシュウ「そうか、早く黒幕を叩きのめさないとならない。」英雄「今、ペネピッピが宇宙
防衛法違反容疑で地球に干渉し、人類を操作した宇宙人たちを血眼で探しまくっているよ。これ
はペネピッピたちの仕事だよ。俺たちは地球のさまざまな仕事をしなくてはならないよ。」
すると、英雄の携帯電話から着信音が鳴り響いた。英雄「あっ、ペネピッピ。捜査のほうはどう
なった?」ペネピッピ「驚かないで聞いてくれ。なんと、なんと、言いづらいが、実はこの
地球の人類操作の黒幕は惑星サトシエンサコリャーのシナメルドという結果になったんだ。」
英雄「嘘だ!!!それは確かなのか?シナメルドは地球にワープ装置やらいろいろと提供してく
れて地球をよりよくしようとしてくれている善い人だぞ?」ペネピッピ「実はよく聞いてほしい
のだけど、地球に正体不明な接続がされているんだ。それはサトシエンサコリャーへと繋がって
いて、その正体不明な接続しか、地球人類を操る手段はないはずなんだ。つまり、サトシエンサ
コリャーの誰かが黒幕ということだ。それはもしかしたらシナメルドかもしれないと思っている
んだが。何故なら、シナメルドの研究所からその電磁波というか、電波というか、正体不明な
何か、接続が起きているからだ。もしかしたら、シナメルドは表ではいい顔して、地球に協力
するつもりで、本当は地球を自分の思い通りにしようとしてる可能性も無くはない。
俺は今からサトシエンサコリャーに入り、シナメルドにあたって捜査してみる。早く地球を
救わなくてはな。お前も頑張れよ!!!」英雄「了解した!!!」英雄はその場にいるチシュウ
と好田大血に今の話を全て聞かせた。好田「シナメルドから操作電波が出ていたとはな。しかし
そんな調べればバレバレの電波をわざわざ超高度文明を有するシナメルドたちが出すかな?
ちょっと違和感があるが。」チシュウ「でも、シナメルドが犯人だったら、俺たちの地球の改革
は半分、夢物語で机上の空論になってしまうな。」英雄「シナメルドじゃなければいいと俺も
願っているよ。あんなにいい人なのに。」好田「いい人ほど、危ないかもしれないな。裏で何
やっているか分からない。隠し事がうまい奴はいくらでも存在するからな。」チシュウ「まあ
とにかく、捜査が進むことを願うのみだ。シナメルドが黒幕で宇宙防衛法違反で逮捕されたら
地球を変えるのはほとんど不可能だが、そうなったら、違う星にアクセスしてみるしかない。
もう、違う星の超高度文明の力を借りる以外、地球を大幅に救うことはできないからな。」