学校までの道のりはものすごくあしどりが軽かった。


だって佑希が帰ってくるんだぜ?


それほど嬉しいことはないよ。


「おっはよー」


通学途中に小学生の時からの幼なじみである崇と亜依ちゃんに会った。


俺の異常な高さに訳がわからないといった顔で見つめる二人。


俺は嬉しさのあまりにテンション高く二人に伝えた。


「なぁ? 知ってるか?」


そんな問い方じゃあ二人はわかるはずもなく、怪訝そうな顔で、


「何の話?」


「あのさ。佑希が帰ってくるんだって」



ニッコリと二人に告げると二人は驚いた顔をした。


特に佑希の親友であった亜依ちゃんはすごく驚いていた。